往くは葦、残照の跡。

カヲル・ムラサキ

2013年08月29日 12:52




往くて怯えつ。

戻りて、恥。

標はもやは潰え、いや果て路。


只、揺らぐるは

かそけき響き。 

あらゆる人心の名もなき声。

遠来より手招く、其は暗澹を呈す。

芯たるをそなえど、諸行を彷徨う。


されど、けして射貫けぬことはなく。


一色足し引き、憂いを逸らし。

暗き慕情に、下弦の光ゆびく。


わが口より、いずれ。

綴りおれ。言の葉。

妙なる音色、情なる無縁、真なる現。


いざ 汝をば、救わん。







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